2018年10月1日月曜日

すし岩瀬

誕生日当日は一人で健ちゃんのおすし。

心底ほっとできて,来るたびに懐かしさが込み上げ楽しさの高揚感を感じられる,大好きなお店。
久々だったけれどつい最近も訪問したばかりかのような包容力がある。

握りはコンディメントに新しいスタイルや味わいが加わっていて,例えばブイヨン(なんのお魚だったか失念)をゼラチンで固めたものをひとかけら乗せてみたり,決して奇抜ではなくフュージョンでもない,でもモダンな仕上がりが増えていた。
桜塩を乗せた烏賊,酢締めの牡蠣,朧づけの海老などの<岩瀬のすし>も健在。
昔から大好きなここの春日鯛は肉厚の良いものが入っていたのでついお代わり。

この日は家でシャンパーニュを飲んでから伺ったので最初から日本酒で。
初めて飲んだ『風の森』がとても気に入った。
このところ外食は西欧料理が多かったので日本酒を飲む機会が少なくなっていたのだが,やっぱり日本のお酒は身体に合う気がする。

新宿南口の店舗の時は頻繁に伺っていたのに,仕事が変わったり出張が増えたりで都庁前に移転した後はなかなか訪問の機会がなかった。
新しいお店はレイアウト的にはほぼ変化がないけれど,より開放的になり高級感も増して,清潔感と居心地の良さは以前のまま。

特にお寿司屋さんには一人で行きがちなわたしだが,料理人に敬意を払うこと,お料理ときちんと向き合うこと,贅沢できることに感謝すること,そういうことを忘れずに食事をするのは,馴染みのお店に一人で伺う時なのだと改めて思った。
常連のお客さんがこそっと大将におっしゃった一言が,この晩を気恥ずかしくも嬉しいひと時にしてくれたのでした。


2018年9月30日日曜日

ラ・バリック

バースデーウィーク第二弾は江戸川橋ラ・バリック。
夏に改装工事があったそうで,再開した後の訪問。

相変わらずのクラッシックで上品な雰囲気の中でのフレンドリーなサービスで,ドキドキしながらもリラックスしたダイニングエクスペリエンスが楽しめるお店。
今回が5回目の訪問だと思うのだけれど,訪れる日の時間帯と季節により異なるムードが醸し出されていると感じている。
個人的には春のディナータイムが好き。

この日はプリフィクスのコースで,秋刀魚のテリーヌ,トリッパのタリアテッレ,和牛ランプのローストを選択。
メインのお肉は,柔らかくジューシーなビーフに岩塩のキリッとした味わいが引き立って美味しかった。
ミントのアクセントが爽やかなトリッパは,オーナー坂田氏がかつてお勤めだったアカーチェとラ・バリック共に定番のお料理。タリアテッレとのコンビネーションは食感がよく合う。

来るたびに希少なワインをグラスで頂けるのがこちらの最大の魅力の一つ。
この日もピエモンテのスパークリングやトスカーナのピノネロを堪能した。

大人の空間でしっとりと会話とお料理を楽しむためのお店。
恋人でも友人でも,どんな会であっても,ドレスアップして特別な時間を過ごすための場所。
このお店の美意識は今後もずっと変わらないだろうし,このままであって欲しい。


2018年9月25日火曜日

国贸大酒店 / China world summit wing

今回で5回目の滞在の国贸シャングリラ。
シャングリラの系列の中ではもちろん今まで泊まったことのある宿泊施設の中でもトップで好きなホテル。

ロビーが64階なのがやや面倒ではあるが,ロケーションが非常に良い。
・弊社が入っているオフィス棟と繋がっている
・ショッピングモールの地下にスーパーあり
・モール内にレストランも多数存在
・华贸や三里屯にも電車で激近
・超高層ビルならではの眺めが最高

何より大好きなのがトップフロアにあるレストランで頂ける朝食。
ビュッフェ+オーダー式で,メニューにある煎饼は必食!
パリパリの油条(平べったくて揚げてある)の食感,モッチリした生地と卵,香菜の香り,甜麺醤と胡麻の香ばしさ。
何度食べても飽きず毎回感動する美味しさ。

わたしが煎饼にハマったのは,北京大学留学時代にキャンパス内の生協の入り口にあった屋台で作って売られていたものを食べたことがきっかけ。
確か当時2元とかで今の為替でも35円程度。
これを毎朝授業に行く前に食べていたのである。ああ懐かしい。

とにかく食べてみてください。

シャングリラはどのホテルでもビュッフェが売りらしく種類も豊富には違いないのだけれど,味だけで言えばいたって普通なところの方が多い。
北京サミットウィングの朝食はピカイチで満足度が高くてお勧めできる。
あとはセブ島シャングリラのモーニングはフィリピン料理なんかもあって楽しかったな。

それからラウンジでは朝から晩まで飲み物と軽食が用意されておりこれがまたなかなかイケているのでつい立ち寄ってしまう。
ルームサービスもレベルが高いしお風呂も広いし文句なしだよ。

今後もここ以外に宿泊することはないとは思いつつ,Park HyattやRosewoodなら試してみたいな。



2018年9月24日月曜日

ピザカヤ

夜10時半(しかも日本は祝日)から2時間のテレカンがあり,お腹が空いてubereatsで夜食をオーダーしてしまった。
こんなんだから痩せないのである。

以前も職場の出前で利用したことがあるピザカヤから,シンプルなチーズピザ。
「アメリカンピッツァ」とのことでパン生地のクラストで,小麦の香りが良くもちもちで美味しい。
サイズは25cmだとやっぱり小さめ。おやつならちょうどいいサイズだけれどシェアするには少し足りないかな(わたしが大食いなだけもある。)。
今回はオーダーが入ってから届くまでも非常に早かったので助かった。

ubereatsはデリバリーに問題が多いので最近利用していなかったのだけれど,意外に夜遅くまでサービスしているのね。
深夜の食事が好きなわたしにはありがたいことです。
ケバブだとか中華だとかジャンキーなものを夜中に食べるのってたまらないのよねえ。


2018年9月19日水曜日

松の實

札幌は大通エリアで美味しいお蕎麦屋さんに行ってきた。
仕事の関係者とランチに出かけるのにブックマークしていたお店で,ビブグルマンに選出されているらしい。
割烹着が非常に似合うお店のお姉さんが「ビブグルマン」を覚えていらっしゃらず,「星じゃないミシュラン」と仰っていたのが微笑ましかった。

イカゲソ丼と田舎蕎麦せいろの鴨つけ麺をオーダー。
ゲソのぶつ切りの天ぷらが乗ったご飯。青海苔とゴマの食感と風味がよく,控えめにタレがかかったお米も硬めの炊き上がりで美味しい。
あぶらの濃厚なつけ汁もしっかりとしたおだしが出ていて,山椒をかけて頂くのが良い。
最後にでる蕎麦湯もまろやかで,そのままで楽しんだ。

通り沿いではあるが目立たない佇まいで,品があり落ち着いている空間。
オーナーさんだと思われるマダムがお洒落で風格がありとても素敵でした。
札幌で行きたいお店が増えていくばかりで,嬉しい反面困っちゃうなあ。

こちらの唐辛子は辛味が効いているのでかけすぎに注意。

2018年9月5日水曜日

香妃園

ちょっとちょっとー。厄年の年齢になって未だに「六本木でテキーラでへべれけになって締めの麺」とかやっちゃってるオンナがいるんだけどー。
はい,わたくしです。

グランドハイアットのビアガーデンでスパークリングワインをしこたま飲んだ後に,新生アガヴェでマルガリータ数杯をやっつけてからの香妃園。
本当は西麻布のかおたんラーメンに行くつもりだったのだが,コラーゲンでべちゃべちゃになっちゃいたい!と脳が欲し(?),ご機嫌の千鳥足で交差点方面へ。あー恥ずかしい。

数年ぶりに訪問し,何にも変わっていないお店の雰囲気や客層やメニューに心底安心する。
マイルドでしつこいスープに,優しさいっぱいの柔らかい麺が本当に美味しくて,「明日二日酔いになっても今晩にその価値はあった」などと思ってしまう。
目の前に優しい人がいてくだらない話でも笑ってくれて,メイクが崩れてても髪の毛が乱れてても可愛いだセクシーだと言ってもらえて,こんなに楽しい夜があるかいな。
深夜に呼びつけても迎えに来てくれる人がいるって幸せなこと。いつもありがとう。

そして,当然翌朝は酒臭い自分を呪っていたが,それでもまだ耐えられる程度の痛みで済んだのは,ここのおそばのおかげだろうなと呑気に考えてしまう懲りない人間なわたしなのであった。
ほんとに学ばないなー。



2018年9月4日火曜日

ビアテラス鶺鴒

今年は生まれて初めてビアガーデンなるものに行く機会に恵まれた。
というよりは今年こそは必ず行こうと心に決めていたので,先ずはうちからご近所にある明治記念館のビアテラス鶺鴒でデビューすることに。

第一のハードルは,行きたい日にちによって電話予約受付の日が決まっており,押し寄せる多くの入電の中オペレーターに繋がらなければならないという予約戦争があるのである。
こんな風に電話をかけるのは目黒鳥しき以来かなあ。5年ぶりくらい。
それで結局67回だか架けて無事繋がり,まんまと二日分予約させてもらいました。

第一回目は芝生のテーブル席。二人揃って浴衣で伺ったこともあり,スペシャルサービスということでブルーハワイのようなカクテルを頂いた。
カクテルの類には本当に疎いわたしなのでどのような味のドリンクだったか忘れてしまったけれど、夏らしく可愛いビジュアルだった。

二回目は屋根のある一段上のテラス席。横並びのソファシートなのでカップルにはオススメかも。
この日は少し遅めに入店したこともあり既に空は真っ暗だったので,お庭の照明が眩しく美しかった。
空の向こうで雷が光っているのが,深緑のガーデンを舞台にとても神秘的でもあった。

フードメニューは標準的なホテルのお料理のレベルで美味しいし,ドリンクも種類は多くはないがそれなりに楽しめる。
ビアテラスだけにビールは数種類あるので好きな人には嬉しいと思う。

開放的な(文字通り)空間なので,他のお客さんの会話なんかも全く聞こえないので非常にゆったりした時間を過ごせるのだが,途中でいくつかパフォーマンスが入る。
日本舞踊があったりヴァイオリンの演奏があったり。
いかにも結婚式場といった雰囲気がやや垣間みえてしまうのはご愛嬌。

一日の終わりにお酒を飲みながら緑に癒される贅沢な時間。
ワイワイ食べて飲むのではなく,のんびりリラックスしながらちょっとつまんでちょっと飲むのが良いベニュー,かな。

2018年9月2日日曜日

Lenzi

ご縁というのは本当に面白いものだ。

この日ワークショップで出会ったとある弁護士が,某国白邸の役人が来る会合に誘ってくださり,わたしのような若輩者が同行させて頂くことになった。
それでそのままディナーにも参加したのだけれど,わたしがイタリア料理好きとこぼしたのを拾ってくれていて,バンコク一だというトスカーナ料理店がこの日の舞台になったのである。

こちらのオーナーシェフはイタリア人。どの州のご出身でいらしたかは失念してしまった。
トスカーナ料理がメインではあるものの,アジアならではの食材をイタリア料理にふんだんに使うべく様々な州料理も提供している。

この日のお料理はコールドミートの盛り合わせに始まり,雲丹のスパゲッティ,サーモンのローストときて,ドルチェにはパンナコッタ。
飲み物はプロセッコ,フリウラーノ,シチリアの白,レモンチェッロ。

コールドミートは脂が苦手で普段はあまり食べないのだが,こちらのものはどれもとても美味。
特にナッツやトリュフなどの香りが良く,お肉だけでない旨味に溢れていた。

シェフは東京が大好きとのことで,都内のイタリア料理店の話で盛り上がった。
バンコクでイタリア料理を食べるつもりは全くなかったので,ひょんなことから訪問できることができ嬉しく思うばかり。
日本人のグループもちらほらいて,どちらかといえば奥まった場所にひっそりと佇むレストランなので,様々な層からの人気がうかがえる。

実はもともとこの晩のためにnahmを予約していたのだが,フュージョンタイ料理ということで,そもそもフュージョンには興味がないのとどれもスパイシーそうだという懸念もあったので躊躇なくキャンセルしてしまった。申し訳ありません。
9月には北京でオススメのイタリアンに連れて行ってもらう予定なので非常に楽しみ。
やはりイタ飯の生命力は強い。


2018年8月31日金曜日

Eathai

S夫妻にオススメされたフードコート。

広い。だだっ広い。

店が多すぎるのに店構えは全部同じだし,どこもメニューが変わりばえのしないデザインだから,どこの何を食べるか決めるのに非常に困った。
選択肢が多いほど人の幸福度が下がるというのはまさにこういうことなのだ。

あまり冒険する気もなかったので,蟹のイエローカレーに米のバミチェリのセットをオーダー。
普段ジュースは飲まないのだけれど,隣のお店にディスプレイされていたパイナップルの器に入ったスラッシーが美味しそうだったので,つい頼んでしまった。

いそいそと席に戻り,まずはカレーを一口。

辛い。辛すぎる。

イエローカレーなのにこの辛さって?今まで蟹カレーで辛いのなんてあったかな?米麺の量が少ないからご飯のセットにすればよかったかも?
などと秒速で脳内議論。
あまりに辛いので涙が出始め,スラッシーを頼んだことに心から感謝しつつ舌をなだめてみる。
もうこの時点でグレイビーを食べるのは諦め,蟹肉だけつつくことに。
半熟卵がトッピングについていたのでもちろん食べたのだけど,そのマイルドさにかえって口内が動揺していたという有様。

少し悲しくなって,気分転換にと目の前にあったソーセージ屋さんで一皿頼んでみたのだが,これがまたイサーン地方の発酵ソーセージ『ネーム』で,美味しいには違いないけれど体調万全ならよかったのに,出会ったタイミングが遅すぎたのね・・という顛末でした。
とにかく舌がやられてもう味わからないの。

そんなこんなで涙に溢れそのせいで顔がむくむという切ないディナーであったものの,タイでしか経験できないタイ料理を食べられたことは嬉しかったし,何より本場を体験するのは大事なこと。
ここはスーパーも併設しておりお買い物もできるし,ラグジュアリーモールの地下とうこともあってハイエンドなフードコートなので,楽しいは楽しい。
日本の方々へのお土産にタイ土産定番のお菓子をいくつか買い,満足して帰途についた。
蟹カレーのリベンジはホアヒンでしっかりしました。


2018年8月29日水曜日

Breeze Restaurant / Sky Bar

バンコクでの初日ディナー。
同じワークショップに参加していた,業界団体で同じコミッティーに所属する弁護士陣と。5月のシアトル以来で握手握手。

土地勘もなく近場のレストランも全く分からなかったので,一人に連れて行かれるがままにLebua Towerへ。
いきなりエレベーターで52階までグングン上がります。

このタワーは夜景・パノラマビュー・ルーフトップバーが有名だそうなのだが,これまた噂に違わぬ美しさでテンションは最高潮。
新宿パークハイアットのように高層階過ぎて何が何だか分からないというビューではなく,屋外だからも相まっての開放感に満ちた街の輝きがとても綺麗だった。
NYのロカフェラセンターともまた違うし,煌めきが濃いというのかな。鮮やかというべきかもしれない。

で,こちらのBreeze Restaurant,タイ料理かと思いきやメニューの多くが中華料理。
その中で最もタイなものを選んで皆さんでシェアすることに。
わたしは大好きなソフトシェルクラブの唐揚げをチョイスし,その他はトムヤムクンやら和牛のソテーやらバミチェリの焼きそばやら。
数種類のソースと前菜がまず出されるのだが,ここから既にレベルが高く期待が高まる。
実際にどのお料理も美味しく,基本的にトムヤムクンはそれほど好まないわたしがとても気にいるスープだった(つまり辛すぎない)のが非常に好印象だった。

食事中はシャンパンをグラスで頂いてからニュージーランドのビオ。
バーのフロアに移ってカクテルを数杯飲んでからのペリエジュエをボトルイン連発,と全員はっちゃけてしまい,翌日はさすがにダウン。
例によって猛省するも,予定をキャンセルできるわけもなく,荒れ気味のチャオプラヤ川でボートに乗りながら吐き気と戦うという何この修行。
更には嵐で暴風雨になり,雨に打たれながら,どさくさに紛れて川へリバースしてしまおうかと血迷うくらいには悪質のhangoverでございました。

それにしても,歳をとるに連れ,二日酔いの症状が後から来るのは本当にやめて欲しい。
この日も朝6時過ぎに起きた時はややダルい程度だったので,プールへ泳ぎに行ったのだが,10時頃から2時前がピークで頭痛とも吐き気とも言えない全身全霊への鈍痛に苦しんだ。
朝はしっかりルームサービスで『タイ式ブレックファスト』をオーダーして鶏肉入りオムレツやら豚の串焼きやらワカメスープやらを掻き込んだのだが,「二日酔いには重いものを食う」の定説は如何に?


2018年8月28日火曜日

St. Regis Bangkok

初めてのバンコク。
タイには興味はあったものの実際に旅程を組むほどのきっかけはないままでいたのだが,ありがたいことに出張で行けることになった。

初めての国,言葉の分からない場所,一人ぼっちという3点セットの旅行はほぼ未経験のため,出国前は緊張してしまった。
インターネットで調べてみれば,「タクシーにボラれる」だとか書いてあるのをたくさん見かけたので,車はしっかり日本から予約して行きましたよ。

今回は,バンコク空港→バンコク市内ホテルとバンコクホテル→ホアヒンホテルはThai Call Taxi, ホアヒンホテル→バンコク空港はHua Hin Cabを利用。
どちらも運転手さんは朗らかで親切だし車自体が快適。バンコクでは普通のタクシーにも乗ったけれど,乗車する前からふっかけて来るのには少し呆れた。

ワークショップの会場だったホテルには泊まりたくなかったので,徒歩5〜10分程度の距離にあるSt. Regisを選んでみた。
ポイントも溜まるしプールとジムが綺麗そうだったのが理由。あとから何かで読んだのだけど世界で一番安く泊まれるSt. Regisらしい。

部屋は広くて過ごしやすいのだけれど窓の外の景色はただのゴルフ場で呆気ない。
ただ何時でも対応してくれるルームデリバリーの飲み物(コーヒー・紅茶)やアイロンがけなどの無料サービスは非常にありがたかった。
ルームサービスの食事は特筆すべきことはないけれど,朝食ビュッフェはそこそこ充実していて,タイカレーとカスタード入りのドーナツが美味しい。
プールの水はやや冷たいのが残念だったが,ジムは清潔で気持ちよく利用できた。

仕事絡みで訪れたため,なんだかんだ時間の拘束が大きく,市内を回ったり観光したりできなかったこともありバンコクを満喫できないまま終わってしまった。
正直言えば,あまりエキゾチックな感じがなく,タイらしさというものはほとんど実感しなかった。
方々に仏像があったり「タイっぽい」側面はあるものの,アジアのどこにでもなれそうな抽象的な色が強くなってしまっているのは,やっぱり現代的なビジネスタウンだからなのだろうな。

もしまた仕事で来ることがあれば,次回はもっと観光できるよう時間を確保したい。
でもプライベートでは・・どうかな〜。



2018年8月26日日曜日

Aleenta Resort & Spa

また筆不精になり数ヶ月が経過。備忘録の為にも,それからこれからはもう少し出張記録のためのブログにしていくつもり。

出張記録と言いながら,プライベートの滞在で来ているホアヒンについて。
今回は業界団体のワークショップがバンコクであり,パネルディスカッションで話すよう依頼があったので,ここぞとばかりに人生初のタイ訪問となった。
そのついでに週末は休暇を取ろうとホアヒンまで足を伸ばしたのだが,結果的にバンコクよりもよっぽどタイらしさを学び楽しめる充実した時間を過ごすことができた。

泊まることにしたのは,エコフレンドリー&ロハスがテーマでビーチフロントかつプール付きのコテージがあるホテル,アリーンタ リゾート&スパ。
オーガニックな食材に拘っているという点にも惹かれたのでこちらに決定。
リゾートらしい白い壁と木目調が素敵なおしゃれな外観。

室内は最低限の照明とインテリアでとても落ち着ける。
TVもないので夜は明かりを消して波の音を聴きながら,なんと12時間も眠り込んでしまった。
ただし自然派を謳っているホテルのため,極小の蟻の団体が枕の下にいたり蚊や蝿の類が飛び込んで来たりはするので,虫は絶対NGという方には過酷かと思う。

レストランの食べ物は,お店でのタイ料理はもちろん部屋までデリバリーしてもらえるピザが秀逸!
ガパオライスのピザ版 Pad Ka Prow Mooをオーダーしたのだが非常に美味しかった。
豚挽肉,ホーリーバジルにモッツァレラチーズ。甘辛なソースがとてもよく合う。これは本当におすすめ。

この近辺は正直あまりやることはないので,ふと思い立って自転車を借りて4キロ強先までクルージングしてみた。
道路沿いには様々な飲食店や露店があり,右手には海が続き,もう左手には深緑が続く。
道も整備されており走りやすく気持ちが良い。
途中でGoogle mapを見たところ,割と近いところに良さそうなレストランがあることがわかったので,進路を変えて中径をキコキコと。
このレストランがまた大当たりで,こちらがタイ語が分からずも親切に対応してくださり,料理も手頃で実直なローカルフードが楽しめた。
タイ料理といえば蟹に執着するわたしなので,蟹チャーハンと,野菜炒めを頂いた。
お店の名前は Krue Luksaow です。とってもグッド。

プランブリというエリアは実際にはホアヒンのマーケットやモールなどからは遠いので,ただ閑静な休日を過ごしたい,というオケージョンならプランブリが良い。
ただビーチは貝殻が多く裸足で歩くと危険なので,海で泳ぐのには不向きかもしれない。
それよりも,町中に咲いているプルメリアの香りが芳しく,ものすごく癒される。
プールの水の上にもシャワーブースの床にも花が落ちて来るのでいい香りが漂っていた。

最終日はバンコクへ戻るのにタクシーを手配していたので,その時間までスパでマッサージのコース。
Spa Buffetの中から好きなメニューを組み合わせることができる。
今まではシャングリラ東京のChiスパが一番好きなマッサージだったのだけれど,こちらのスパも負けず劣らずのマッサージのクオリティであった。

ちなみにバンコク〜プランブリ間は渋滞なしで3時間程度。
そのまま空港へ直行で日本へ帰国だったので早めにホテルを後にした。

そんなこんなで,なんとなくで選んだホアヒンだったけれど,リラックスできリフレッシュできで大満足。
最初はサメット島へ行くことを検討していたものの,タクシー一本で移動できたり人気のリゾート地とは異なる穏やかな時間が過ごせたので,ホアヒン(それもプランブリ)に来ることにして大正解だった。
バンコクへまた訪れることがあればホアヒンへも是非再訪したい。

この旅行のおかげで,今まで大の苦手だった虫一般がだいぶ気にならなくなった。ありがとよ。