2018年10月1日月曜日

すし岩瀬

誕生日当日は一人で健ちゃんのおすし。

心底ほっとできて,来るたびに懐かしさが込み上げ楽しさの高揚感を感じられる,大好きなお店。
久々だったけれどつい最近も訪問したばかりかのような包容力がある。

握りはコンディメントに新しいスタイルや味わいが加わっていて,例えばブイヨン(なんのお魚だったか失念)をゼラチンで固めたものをひとかけら乗せてみたり,決して奇抜ではなくフュージョンでもない,でもモダンな仕上がりが増えていた。
桜塩を乗せた烏賊,酢締めの牡蠣,朧づけの海老などの<岩瀬のすし>も健在。
昔から大好きなここの春日鯛は肉厚の良いものが入っていたのでついお代わり。

この日は家でシャンパーニュを飲んでから伺ったので最初から日本酒で。
初めて飲んだ『風の森』がとても気に入った。
このところ外食は西欧料理が多かったので日本酒を飲む機会が少なくなっていたのだが,やっぱり日本のお酒は身体に合う気がする。

新宿南口の店舗の時は頻繁に伺っていたのに,仕事が変わったり出張が増えたりで都庁前に移転した後はなかなか訪問の機会がなかった。
新しいお店はレイアウト的にはほぼ変化がないけれど,より開放的になり高級感も増して,清潔感と居心地の良さは以前のまま。

特にお寿司屋さんには一人で行きがちなわたしだが,料理人に敬意を払うこと,お料理ときちんと向き合うこと,贅沢できることに感謝すること,そういうことを忘れずに食事をするのは,馴染みのお店に一人で伺う時なのだと改めて思った。
常連のお客さんがこそっと大将におっしゃった一言が,この晩を気恥ずかしくも嬉しいひと時にしてくれたのでした。